はじめに―「運気」を無視する経営者は、いずれ壁にぶつかる
こんにちは。もののふ算命塾の松田貴盛です。
経営者の皆さん、こんな経験はありませんか?
「数年前はうまくいっていたのに、最近は何をやってもうまくいかない」
「同じ戦略なのに、今年は結果が出ない」
「なぜか、今期は流れが悪い」
多くの経営者は、これを「市場環境の変化」「景気の問題」だと考えます。
もちろん、それも一因です。
しかし、私はこれまで数多くの経営者を見てきて、確信しています。
経営には、明確な「運気の波」がある。
そして、この波を理解し、乗りこなせる経営者は、長期的に成功し続けます。
逆に、この波を無視する経営者は、いずれ大きな壁にぶつかるのです。
1. 経営における「10年運(大運)」とは
算命学では、人生は10年ごとの周期で動いていると考えます。
これを「大運(だいうん)」と呼びます。
経営者にとっての10年運
経営者の10年運は、会社の運気にも直接影響します。
なぜなら、経営者の決断が、会社の方向性を決めるからです。
ある10年は、「攻めの時期」――積極的に投資し、拡大すべき時期。
ある10年は、「守りの時期」――基盤を固め、内部を充実させるべき時期。
ある10年は、「転換の時期」――ビジネスモデルを見直すべき時期。
この波を理解せずに経営すると、どれだけ優秀でも失敗します。
2. ある経営者の失敗―「攻めるべきでない時」に拡大した代償
忘れられないエピソードがあります。
ある経営者が、私のもとを訪れました。
彼は、50歳。年商20億円の製造業を経営していました。
「松田先生、私は3年前、工場を新設しました。さらに成長すると思っていたんです。しかし、まったく売上が伸びない。むしろ、借入金の返済に苦しんでいます」
私は、彼の命式を拝見しました。
そして、気づきました。
彼が工場を新設した3年前――それは、彼の10年運が「守りの時期」に入った直後だったのです。
「あなたが工場を新設した時期は、『拡大』ではなく『内部充実』に向かうべき時期でした。その時期に大きな投資をしたことが、今の苦境を生んでいます」
彼は、愕然とした表情を見せました。
「では、どうすればよかったんですか?」
「その時期は、新しい工場を作るのではなく、既存の工場の生産性を上げ、社員教育に投資し、技術を磨くべきでした。そして、5年後に『攻めの時期』が来ます。その時に、新工場を建てるべきだったのです」
彼はその後、戦略を大きく変えました。
新規投資を止め、既存事業の効率化に集中しました。
そして、5年後――「攻めの時期」が来た時――改めて拡大戦略を取りました。
今では、年商30億円を超え、安定した経営を続けています。
「先生、タイミングがすべてだったんですね」
3. 10年運の「五つのタイプ」と経営戦略
10年運には、大きく分けて五つのタイプがあります。
タイプ1:「木」のエネルギー期―成長・拡大の時期
特徴
- 新規事業が成功しやすい
- 人材採用に適している
- 積極的な投資が成果を生む
経営戦略
- 新規事業の立ち上げ
- 市場シェアの拡大
- 人材への積極投資
タイプ2:「火」のエネルギー期―躍進・認知の時期
特徴
- ブランド力が高まる
- メディア露出が増える
- トップの影響力が最大化する
経営戦略
- ブランディング強化
- PR・マーケティング投資
- トップ自らの発信強化
タイプ3:「土」のエネルギー期―安定・基盤固めの時期
特徴
- 組織が安定する
- 内部体制の整備に適している
- 短期的な成長より、長期的な基盤作り
経営戦略
- 組織体制の見直し
- 業務プロセスの標準化
- 財務基盤の強化
タイプ4:「金」のエネルギー期―収穫・効率化の時期
特徴
- 無駄を削ぎ落とす時期
- 効率化が成果を生む
- 選択と集中が重要
経営戦略
- 不採算事業の撤退
- コスト削減
- コア事業への集中
タイプ5:「水」のエネルギー期―学び・準備の時期
特徴
- 新しい知識・技術の習得に適している
- 次の成長に向けた準備期間
- 外部から学ぶことが重要
経営戦略
- R&D投資
- 経営者自身の学び
- 次世代ビジネスモデルの研究
4. ある経営者の成功―「波」を完璧に乗りこなした10年
もう一つ、成功例をお話しします。
ある経営者が、10年前、私のもとを訪れました。
彼は、当時35歳。小さなIT企業を経営していました。
「松田先生、私はこれから、どう経営すればいいでしょうか?」
私は、彼の今後10年の運気を読み解きました。
「あなたのこれからの10年は、大きく3つの時期に分かれます」
第1期(最初の3年):「守りの時期」
- 無理に拡大せず、技術を磨くべき時期
第2期(次の4年):「攻めの時期」
- 積極的に事業拡大すべき時期
第3期(最後の3年):「収穫の時期」
- 成果を確実に刈り取り、効率化すべき時期
彼は、この助言を忠実に守りました。
最初の3年間
- 新規事業には手を出さず、自社の技術力を徹底的に磨いた
- 優秀なエンジニアを採用し、育成に投資した
次の4年間
- 新規事業を3つ立ち上げ、すべて成功
- 年商が3億から15億に拡大
最後の3年間
- 不採算事業を整理し、コア事業に集中
- 効率化により、利益率が大幅に向上
10年後、彼の会社は年商20億円、営業利益率15%の優良企業になっていました。
「先生、もし10年前に、この『波』を知らなかったら、絶対にここまで来られませんでした」
5. 経営者が「運気の波」を活かす五つのステップ
では、具体的に、どう運気の波を経営に活かすのか。
ステップ1:自分の「10年運」を知る
まず、自分の今後10年の運気を知ってください。
これが、すべての戦略の基礎です。
ステップ2:「中期経営計画」と運気を連動させる
10年運に基づいて、中期経営計画を立ててください。
攻める時期、守る時期、転換する時期――すべてを運気に合わせます。
ステップ3:「年次計画」を運気で調整する
10年運だけでなく、1年ごとの運気もあります。
年次計画を立てる際、その年の運気を確認してください。
ステップ4:「決断のタイミング」を運気で判断する
大きな決断(M&A、新規事業、大型投資など)をする際、必ず運気を確認してください。
運気が味方している時に動けば、成功確率は劇的に上がります。
ステップ5:「定期的な見直し」を行う
運気は常に動いています。
半年に一度、自分の運気と経営戦略がズレていないかを確認してください。
6. 「運気」と「努力」の関係
ここで、誤解してほしくないことがあります。
運気を知ることは、努力をしなくていいという意味ではありません。
むしろ、逆です。
運気を知ることで、努力の方向性が明確になるのです。
守りの時期に無理に攻めて消耗するより、守りの時期は内部を固め、攻めの時期に全力で攻める。
この「メリハリのある経営」こそが、長期的な成功を生むのです。
おわりに―運気を味方につける経営者になる
経営は、マラソンです。
短距離で全力疾走し続けることはできません。
ペース配分が、すべてを決める。
そして、そのペース配分を教えてくれるのが、運気の波なのです。
もし、あなたが長期的に成功したいなら。
もし、あなたが持続可能な経営をしたいなら。
運気の波を学んでください。
運気を味方につける経営者になりましょう。
心よりお待ちしています。
もののふ算命塾 塾長
松田 貴盛
