まずは、己に宿る星を
知ることからはじまります。
あなたの生年月日(1910-2037)と性別を入力してください。
もののふ算命学
戦国の世、鬼谷子という賢人がいた。今から二千三百年も昔のことだ。
彼は気づいた。この世のすべては、原因と結果の連なりでできている。原因を探る道を「陰占」、結果を見る道を「陽占」と名づけ、人の運命を紐解く術を編み出した。
結果を見る「陽占」では、「星」を手がかりにする。夜空を見上げれば無数の星が瞬いているが、算命学でいう「星」はもっと身近なものだ。「星」という文字をよく見てほしい。「日」と「生」が重なっている。つまり「生まれた日」。古代の賢人たちは、人は生まれ落ちた瞬間に天から星を授けられると信じた。
武士たるもの、まず己を知らねばならない。己に宿る星を知ることが、その第一歩となる。


生年月日を入力すると、九つのマス目が現れる。これが「人体図」だ。
目に見えない心を、どうやって形にするか。古代中国の賢人たちは、こう考えた。
「心は体から生まれる。ならば心もまた、人の形をしているはずだ」
人の体は「五体」と呼ばれる。内臓は「五臓」で構成される。同じように、心も五つの異なる星——「五星」——で成り立っているはずだ。さらに、人生には幼き日、働き盛り、老いた後という三つの季節がある。これを「三星」で表す。
五と三を足して八。この八つの星を、人体図の各所に配置する。
| 位置 | 星の種類 | 何を映し出すか |
|---|---|---|
| 頭 | 十大主星 | 己より上に立つ者 —— 親、主君 |
| 胸 | 十大主星 | 己そのもの —— 核となる本質 |
| 腹 | 十大主星 | 己より下の者 —— 子、部下 |
| 右手 | 十大主星 | 右腕となる者 —— 伴侶、腹心 |
| 左手 | 十大主星 | 肩を並べる者 —— 兄弟、戦友 |
| 左肩 | 十二大従星 | 若き日の運勢 —— 初年期 |
| 左足 | 十二大従星 | 壮年の運勢 —— 中年期 |
| 右足 | 十二大従星 | 老いてからの運勢 —— 晩年期 |
宇宙のリズムに刻まれる時間には性質がある——木・火・土・金・水。それぞれに陽と陰があり、合わせて十干。生まれた瞬間に天の「気」が体を通り、心の「星」となる。
なぜ古の人々は、心を星に喩えたのか。
考えてみてほしい。この宇宙は、誰かが生まれる前から回り続けている。誰かが死んだ後も、回り続ける。太陽は昇り、月は満ち欠けし、季節は巡る。その壮大なリズムの中に、ぽつんと一人の人間が生まれてくる。
一日がある。一月がある。一年がある。春夏秋冬がある。そして十二年で一巡りする大きな周期がある —— これが十二支の由来だ。
さらに古人は問うた。時間に「性質」はないのか、と。
草木が春に芽吹き、秋に実をつけるのはなぜか。人が成長し、老いるのはなぜか。それは時間そのものに性質があり、その性質が形となって現れるからだ —— そう考えた。
木・火・土・金・水。五つの性質。それぞれに陽と陰がある。合わせて十種類。これが十干だ。
では、体は親から受け継ぐとして、心はどこから来るのか。
天から降りてくる。
古代中国では、万物の源を「気」と呼んだ。人が生まれた瞬間、天の「気」がその体を通り抜け、別の形に変わって宿る。それが算命学でいう「星」だ。
十大主星は、人が口にする言葉の奥、その本心を映し出す。
世の中は複雑だ。親子でありながら、子が親のように振る舞うこともある。兄弟でありながら、まるで他人のようなこともある。家の中での立場と、その人の本質は別物だ。算命学は、その複雑さを解きほぐす。
木(守備)
曲げない。折れない。一度決めたら動かない。群れより単独を好むが、群れれば必ず先頭に立つ。己を守ることに全神経を注ぐ。
象徴人物: 兄弟・戦友
木(守備)
人を束ねる才がある。誰とでも上手くやるが、深入りはしない。表面は柔らかく、芯には反骨がある。
象徴人物: 兄弟・戦友
火(伝達)
穏やか。焦らない。流れに身を任せながらも、内側の目は鋭い。隠し事が苦手。多趣味で、食べることに困らない。
象徴人物: 子・後輩
火(伝達)
繊細。心はガラスのように透明だが、汚されると激しく反発する。一人で考えることを愛する。情に流されやすい。
象徴人物: 子・後輩
土(魅力)
温かい。惜しみなく与える。人に好かれるが、貯め込むのは苦手。現実的な頭で、金を動かして増やそうとする。
象徴人物: 父・恋人
土(魅力)
堅実。家庭的。時間をかけて力を発揮する。頼まれごとを黙々とこなし、信頼を積み上げる。損得勘定に長ける。
象徴人物: 妻
金(攻撃)
即行動。考えるより先に体が動く。負けず嫌いで、白黒をはっきりさせたがる。裏表がない。陰湿さとは無縁。
象徴人物: 仕事上の男性
金(攻撃)
真面目。名誉と誇りを重んじる。ルールを守り、組織の中で輝く。準備万端で粘り強いが、名声を追いすぎて道を見失うことも。
象徴人物: 夫
水(習得)
好奇心の塊。現状に満足できない。変化を求めて動き回る。忍耐強く、独創的。放浪の星とも呼ばれる。
象徴人物: 義母・育ての親
水(習得)
知恵の人。古典を学び、伝統を守る。理性的でありながら、情に厚い。理屈で片づけようとしつつ、結局は「まあいいか」となることも。
象徴人物: 母
十二大従星は、人の一生を十二の章に分け、それぞれの章のエネルギー量を示す。
胎児として宿り、赤子として生まれ、童として育つ。若者となり、壮年を迎え、家の主となる。やがて老い、病み、死に、墓に入り、彼岸へ渡る。
ここで誤解してはならないことがある。
エネルギーが強い=運が良い、ではない。
強いエネルギーは、使いこなせなければ暴発する。弱いエネルギーは、配分を誤れば途中で尽きる。どの星も、使い方次第だ。
与えられた星を活かしきること。それが武士の道であり、算命学の教えでもある。
力: 3
移り気。多才。思いつきで動く。一つに絞れず、あれこれ手を出す。周囲は振り回される。
力: 6
無邪気。誰からも可愛がられる。無心でいれば敵すら味方になる。ただし節操がない。養子縁組の暗示あり。
力: 9
誇り高い。傷つくことを極端に嫌う。だから必死に学び、人より上に立とうとする。おだてに弱く、一度折れると立ち直りにくい。
力: 7
夢見がち。自由を愛し、憧れを追いかける。落ち着きがなく、恋愛沙汰を起こしやすい。親元を離れる暗示あり。
力: 10
猪突猛進。目標を見つければ一直線。ただし方向を誤れば大事故。良き導き手が必要。
力: 11
慎重。現実主義。経験を重んじ、石橋を叩いて渡る。理性的で保守的。働き盛りのエネルギー。
力: 12
王者の器。気位が高いが義理人情に厚い。ただし、器と現実の地位が合わなければ不満が溜まる。
力: 8
達観。静かな自制心。落ち着いているが、消極的に見られがち。引っ込み思案になることも。
力: 4
直感が冴える。体は弱っても精神は研ぎ澄まされる。美意識が高く、芸術方面で才能を発揮。
力: 2
新しいものを生み出す。肉体の制約から解き放たれた発想。哲学や発明に向く。
力: 5
探究心。一つのことを深く深く掘り下げる。伝統を守る。頑固で人の話を聞かないことも。
力: 1
冷静沈着。現実離れした視点を持つ。普段のエネルギーは最低だが、瞬間的に爆発力を見せる。
人体図の見方と、二十二の星の意味を学んだ。だが、算命学の旅はここからが本番だ。
八つの星は、互いに影響し合っている。強め合うこともあれば、打ち消し合うこともある。そして己の星だけでなく、周囲の人間もまた、それぞれの星を背負って生きている。
算命学で見えてくるものは多い。
もののふ立志会は、算命学と武士道を掛け合わせた学びの場だ。
己を知る。己を磨く。己の役目を全うする。武士が生涯をかけて追い求めたこの道は、現代を生きる我々にも通じている。
算命学には、確かな理論がある。特別な才能や長年の修行がなくても、正しく学べば誰でも読み解けるようになる。
天が刻んだ刻印を読み、己の道を切り拓く。
それが、もののふ算命学の核心だ。
「星を知る者、己を知る。己を知る者、道を拓く」
もののふ立志会