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2025.12.12

「天中殺」を恐れるな。真の天中殺の意味と、それを好機に変える方法

「天中殺」を恐れるな。真の天中殺の意味と、それを好機に変える方法

はじめに―「天中殺=凶」という誤解

こんにちは。もののふ算命塾の松田貴盛です。

「天中殺」という言葉を聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

「怖い時期」
「何もしてはいけない時期」
「不幸が訪れる時期」

多くの人が、天中殺を恐れています。
しかし、はっきりと申し上げます。

天中殺は、恐れるべきものではありません。

それは、「生まれ変わるための準備期間」であり、「本当の自分を取り戻すチャンス」なのです。
今日は、天中殺の真の意味と、それを好機に変える方法について、お話ししたいと思います。
この智慧を手に入れた時、あなたは天中殺を恐れなくなります。

むしろ、天中殺を味方にできるようになるのです。

1. 天中殺とは何か―「空白の時間」の本当の意味

まず、天中殺の本質を理解しましょう。

天中殺=「天が中(あた)らない時期」

天中殺とは、文字通り「天が中らない」、つまり「天のエネルギーが届かない時期」という意味です。
これだけ聞くと、確かに怖く感じます。
しかし、視点を変えてみてください。

天のエネルギーが届かないということは、「天の支配から自由になる時期」でもあるのです。

天中殺は「12年に2年」「12ヶ月に2ヶ月」訪れる

天中殺には、いくつかの種類があります。

  • 年の天中殺:12年のうち2年間
  • 月の天中殺:12ヶ月のうち2ヶ月間
  • 日の天中殺:12日のうち2日間

つまり、人生の約6分の1は、天中殺の中にいるのです。
これほど長い期間を「凶の時期」として恐れていたら、人生の6分の1を無駄にしてしまいます。

2. 天中殺の「三つの特徴」

天中殺には、明確な特徴があります。

特徴1:「外側の拡大」がうまくいかない

天中殺の時期は、外側に向かって拡大する行動がうまくいきません

例えば、

  • 新規事業の立ち上げ
  • 転職や起業
  • 結婚や引っ越し
  • 大きな投資

これらは、天中殺では避けるべきだとされています。

特徴2:「内側の充実」に向いている

一方、天中殺の時期は、内側を充実させる行動に向いています

例えば、

  • 学びや研究
  • 技術の習得
  • 人間関係の整理
  • 自分自身と向き合う

これらは、天中殺でこそ、大きな成果を生むのです。

特徴3:「これまでの価値観」が通用しなくなる

天中殺の最大の特徴は、これまで信じてきた価値観が、通用しなくなることです。
これが、多くの人が天中殺を「苦しい時期」と感じる理由です。
しかし、見方を変えれば、古い価値観を手放し、新しい自分に生まれ変わるチャンスでもあるのです。

3. ある経営者の天中殺―「失敗」が「転機」になった

忘れられないエピソードがあります。

ある経営者が、私のもとを訪れました。
彼は、45歳。IT企業を経営していました。
しかし、彼は深く落ち込んでいました。

「松田先生、私は天中殺に入った途端、すべてがうまくいかなくなりました。新規事業は失敗し、重要な取引先を失い、社員も辞めていく。もう、終わりです」

私は、彼の命式を拝見しました。確かに、彼は天中殺の真っ只中でした。

「あなたが今、経験していることは、『失敗』ではありません。それは、『これまでのやり方が通用しなくなった』というサインです」

彼は、戸惑った表情を見せました。

「天中殺は、『外側の拡大』ではなく、『内側の充実』に向かう時期です。今のあなたに必要なのは、新しいことを始めることではなく、これまでの10年間を振り返り、本当に大切なものを見極めることです」

彼は、しばらく沈黙しました。そして、こう言いました。

「先生、実は、ずっと違和感がありました。事業を拡大することに、意味を感じられなくなっていたんです」

彼はその後、天中殺の2年間を、「学びと内省」の時期に充てました。
新規事業は止め、社員教育に力を注ぎ、自身も経営学を学び直しました。
そして、天中殺が明けた時、彼は驚くべき変化を遂げていました。
会社の規模は縮小しましたが、組織は強固になり、収益性は大幅に向上しました。
そして何より、彼自身が「本当にやりたいこと」が明確になったのです。

「先生、天中殺は『終わり』ではなく、『生まれ変わり』だったんですね」

4. 天中殺を好機に変える「五つの心得」

では、具体的に、どうすれば天中殺を好機に変えられるのか。
私が提唱する、五つの心得をお伝えします。

心得1:「外側の拡大」を止める

天中殺の時期は、無理に外側に拡大しようとしないでください。
新しいことを始める代わりに、今あるものを深める
これが、天中殺の正しい過ごし方です。

心得2:「学び」に時間を使う

天中殺は、学びに最適な時期です。
資格を取る、専門知識を深める、新しいスキルを習得する。
内側に「種」を蒔く時期だと考えてください。

心得3:「人間関係」を整理する

天中殺は、人間関係を見直す時期でもあります。
本当に大切な人は誰か。
どんな関係を続け、どんな関係を手放すべきか。
この整理が、天中殺明けの飛躍につながります。

心得4:「過去」を振り返る

天中殺は、これまでの人生を振り返る時期です。

「自分は何をしてきたのか」
「自分は何を学んだのか」
「自分は何を手放すべきなのか」

この内省が、新しい自分を生み出します。

心得5:「焦らない」

最も大切なのは、焦らないことです。
天中殺は、必ず終わります。

そして、その後には、必ず新しい流れがやってくるのです。

5. ある女性の覚醒―天中殺が「本当の自分」を教えてくれた

もう一つ、忘れられない話があります。

ある女性が、私のもとを訪れました。
彼女は、38歳。大手企業の管理職でした。
しかし、彼女は深く悩んでいました。

「松田先生、私は今、天中殺に入っています。仕事はうまくいかず、昇進も見送られました。周りは順調なのに、私だけ取り残されている気がします」

私は、彼女の命式を拝見しました。

そこには、「天中殺の時期に、本当の自分に気づく」という流れが表れていました。

「あなたが今、経験している『停滞』は、実は『立ち止まって考えなさい』というサインです。本当に、この道を進みたいのですか?」

彼女は、ハッとした表情を見せました。

「実は、ずっと違和感がありました。昇進したいと思っていたのは、周りがそう期待しているからで、本当は別のことがやりたかったんです」

「では、この天中殺の2年間を、『本当にやりたいこと』を見つける時間にしてください」

彼女はその後、天中殺の期間を使って、自分が本当にやりたかったことを探しました。
そして、気づいたのです。
彼女が本当にやりたかったのは、組織で出世することではなく、人を育てることだったと。
天中殺が明けた時、彼女は会社を辞め、キャリアコーチとして独立しました。
最初は不安でしたが、今では多くのクライアントを抱え、充実した日々を送っています。

「先生、天中殺が、本当の自分を教えてくれました」

6. 天中殺の種類と過ごし方

天中殺には、いくつかの種類があります。

子丑天中殺(ねうしてんちゅうさつ)

家族や身内との関係に変化が起こりやすい。
この時期は、家族との絆を見直す好機です。

寅卯天中殺(とらうてんちゅうさつ)

仕事や社会的な立場に変化が起こりやすい。
この時期は、自分の役割を見直す好機です。

辰巳天中殺(たつみてんちゅうさつ)

パートナーシップや人間関係に変化が起こりやすい。
この時期は、人との関わり方を見直す好機です。

午未天中殺(うまひつじてんちゅうさつ)

精神的な価値観や信念に変化が起こりやすい。
この時期は、自分の信念を見直す好機です。

申酉天中殺(さるとりてんちゅうさつ)

健康や生活習慣に変化が起こりやすい。
この時期は、身体と心を整える好機です。

戌亥天中殺(いぬいてんちゅうさつ)

目標や人生の方向性に変化が起こりやすい。
この時期は、人生の目的を見直す好機です。

7. 武士道が教える「転換期」の心得

武士道には、「転換期の心得」があります。
剣の修行では、一度、すべての技を忘れる時期があります。
これを「守破離(しゅはり)」の「破」と呼びます。
これまで学んだ型を一度壊し、自分なりの型を作る。
この「破」の時期がなければ、本当の達人にはなれません。
天中殺も同じです。

これまでの価値観を一度壊し、新しい自分を作る。

この「破」の時期こそが、天中殺なのです。
だから、恐れる必要はありません。
むしろ、「生まれ変わるチャンス」として、前向きに受け入れるのです。

おわりに―天中殺は「敵」ではなく「味方」

もし、あなたが今、天中殺の中にいるなら。
もし、あなたが今、これから天中殺に入ろうとしているなら。

恐れないでください。
天中殺は、あなたの敵ではありません。

それは、あなたを次のステージに導くための、準備期間なのです。

外側の拡大を止め、内側を充実させる。
これまでの価値観を見直し、本当の自分を取り戻す。
この時間が、天中殺明けの大きな飛躍を生むのです。

天中殺を好機に変える智慧を、共に学びましょう。

心よりお待ちしています。

松田貴盛(まつだ たかもり)プロフィール

もののふ算命塾 塾長

幼少期より武道・格闘技に親しみ、己を律し道を貫く「もののふ」の心を磨いてきました。その姿勢は教育の現場へとつながり、数多くの若者を導いてきました。
やがて、「人はなぜ迷い、なぜ苦しむのか」という問いを深め、その答えを古代中国の叡智・算命学に見出しました。

算命学は、宿命を知り、運命を活かすための学問です。そして武士道は、己を律し、いかに生きるかを示す道です。この二つを融合し、人生を切り拓くための実学として体系化しました。

教育者として、これまで一万人以上の生徒を導き、経営者・起業家・スポーツ選手など多くのリーダー育成にも携わってきました。また、学校教育にも参画し、次世代の人材育成にも力を注いでいます。

「すべての人間は本来天才である」――。

この信念のもと、算命学と武士道を礎に、今日も求道者として挑戦を続けています。

主な実績

  • 1万人以上の若者を大学受験合格へ導く
  • 英語教育・独自メソッドで大手進学塾トップ講師に就任
  • 経営者・起業家・スポーツ選手など多数のリーダーを指導
  • 全国で「超記憶」や東洋哲学・行動心理学に基づく講演・セミナーを開催
  • 学校法人 星の杜中学校高等学校 シニアディレクター就任(2022年〜)
  • 武道・グレイシー柔術修行、国際ボディガード資格保有

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