実践

2025.12.12

社員のモチベーションを上げる「禄存星・司禄星」へのアプローチ法

社員のモチベーションを上げる「禄存星・司禄星」へのアプローチ法

はじめに―「なぜ、あの社員はやる気が出ないのか?」

こんにちは。もののふ算命塾の松田貴盛です。

経営者、管理職の皆さん、こんな悩みはありませんか?

「給与を上げても、モチベーションが上がらない」
「表彰しても、一時的にしか効果がない」
「同じ方法で褒めても、ある社員には響かない」

私はこれまで、多くの組織のマネジメントを支援してきました。
そして、気づいたことがあります。

モチベーションの上げ方は、星によってまったく違う。

特に、「禄存星(ろくぞんせい)」と「司禄星(しろくせい)」を持つ社員は、独特のアプローチが必要です。
この二つの星を持つ人は、「奉仕」と「蓄積」を重視します。
だから、一般的なモチベーション施策では、響かないのです。

今日は、禄存星・司禄星を持つ社員のモチベーションを最大化するマネジメントの方法をお伝えします。

1. 禄存星と司禄星―「与える人」と「守る人」

まず、この二つの星の本質を理解しましょう。

禄存星(ろくぞんせい)―「奉仕者」

特徴

  • 人の役に立ちたい
  • 与えることに喜びを感じる
  • 面倒見が良い
  • 自己犠牲的
  • 感謝されると嬉しい

モチベーションの源泉:「誰かの役に立っている」という実感

司禄星(しろくせい)―「蓄積者」

特徴

  • コツコツ積み上げる
  • 真面目で責任感が強い
  • 安定を好む
  • 堅実
  • ルーチンワークが得意

モチベーションの源泉:「確実に成長している」という実感

2. ある経営者の失敗―「金銭報酬」が響かなかった理由

忘れられないエピソードがあります。
ある経営者が、私のもとを訪れました。
彼は、年商5億円の介護事業を経営していました。

「松田先生、私は優秀なスタッフに給与を大幅に上げました。でも、なぜかモチベーションが上がらない。むしろ、辞めてしまったんです」

私は、そのスタッフの生年月日を教えてもらい、命式を拝見しました。
彼女は、禄存星を2つ持っていました。

「彼女は、お金でモチベーションが上がるタイプではありません。彼女がモチベーションを感じるのは、『利用者さんの役に立っている』という実感です」

経営者は、驚いた表情を見せました。

「では、給与を上げたことが、逆効果だったということですか?」

「いいえ。給与を上げたこと自体は良いことです。しかし、それだけでは足りなかった。彼女には、『あなたのおかげで、利用者さんが笑顔になっている』『あなたがいてくれて、本当に助かっている』という言葉が必要だったのです」

経営者は、深く頷きました。

「先生、私は『金銭』で報いようとしていましたが、彼女が求めていたのは『感謝の言葉』だったんですね」

3. 禄存星を持つ社員のモチベーションを上げる「五つの方法」

では、具体的に、禄存星を持つ社員のモチベーションをどう上げるのか。

方法1:「感謝」を言葉で伝える

禄存星を持つ人は、感謝の言葉に最も反応します。

NGな言い方:「君の仕事は素晴らしい」(抽象的)

OKな言い方: 「君があのお客様に丁寧に対応してくれたおかげで、お客様がとても喜んでいたよ。本当にありがとう」(具体的)

方法2:「誰かの役に立った」という実感を与える

禄存星を持つ人は、自分の仕事が誰かの役に立っているという実感が必要です。

実践例

  • お客様の声を直接本人に届ける
  • 「あなたのおかげで、こんな成果が出ました」と具体的に伝える
  • 社内報で、その人の貢献を紹介する

方法3:「人を育てる」役割を与える

禄存星を持つ人は、人を育てることに喜びを感じます。

実践例

  • 新人教育を任せる
  • メンター制度で、後輩の指導役を任せる
  • 社内勉強会の講師を任せる

方法4:「チーム」で働く環境を作る

禄存星を持つ人は、一人で黙々と働くより、チームで働く方が力を発揮します。

実践例

  • プロジェクトチームを編成する
  • 定期的なチームミーティングを開催する
  • チームの成果を評価する

方法5:「過度な負担」をかけない

禄存星を持つ人は、自己犠牲的になりやすいです。

頼まれると断れず、自分を犠牲にしてしまいます。

マネジメントの注意点

  • 定期的に、負担が大きすぎないか確認する
  • 「無理しないで」と声をかける
  • 休息を取るよう、促す

4. 司禄星を持つ社員のモチベーションを上げる「五つの方法」

次に、司禄星を持つ社員のモチベーション施策を見ていきましょう。

方法1:「成長の実感」を与える

司禄星を持つ人は、自分が着実に成長しているという実感が必要です。

実践例

  • スキルマップで、成長を可視化する
  • 定期的に、「1年前と比べて、こんなに成長した」とフィードバックする
  • 資格取得を奨励し、取得したら祝う

方法2:「安定」を提供する

司禄星を持つ人は、安定を何より重視します。
急な変化、不確実性を嫌います。

実践例

  • 会社の経営状況を、定期的に共有する
  • 中長期的な計画を示す
  • 雇用の安定性を保証する

方法3:「プロセス」を評価する

司禄星を持つ人は、結果だけでなく、プロセスを重視します。

NGな評価:「結果が出なかったから、評価できない」

OKな評価:「結果は出なかったが、君の丁寧なプロセスは素晴らしかった。次はきっとうまくいく」

方法4:「ルーチンワーク」を任せる

司禄星を持つ人は、ルーチンワークが得意です。
むしろ、ルーチンワークをすることで、安心感を得ます。

実践例

  • 経理、事務などのルーチン業務を任せる
  • 「この仕事は、君の堅実さが必要だ」と伝える
  • ルーチンワークの価値を認める

方法5:「長期的な視点」を示す

司禄星を持つ人は、短期的な成果より、長期的な成長を重視します。

実践例

  • 「5年後、10年後、こんな姿になってほしい」と長期ビジョンを示す
  • 「今の積み重ねが、将来の大きな成果につながる」と伝える
  • 長期勤続者を表彰する

5. ある管理職の成功―「星に合わせた」マネジメント

もう一つ、成功例をお話しします。
ある管理職が、部下3名のモチベーション低下に悩んでいました。
私が部下たちの命式を拝見すると、

Aさん:禄存星を持つ
Bさん:司禄星を持つ
Cさん:車騎星を持つ(行動派)

管理職は、3名に対して、同じアプローチをしていました。

「目標達成したら、ボーナスを出す」

しかし、Aさん、Bさんには響いていませんでした。
私は、管理職に伝えました。

「3名は、それぞれ違う星を持っています。だから、アプローチも変えるべきです」

Aさん(禄存星)へのアプローチ

  • 「あなたのおかげで、チームがまとまっている」と感謝を伝える
  • 新人の指導役を任せる
  • チームランチで、みんなの前で感謝を伝える

Bさん(司禄星)へのアプローチ

  • スキルマップで成長を可視化する
  • 「あなたの堅実な仕事ぶりが、チームの土台だ」と伝える
  • 資格取得を奨励する

Cさん(車騎星)へのアプローチ

  • 明確な目標とボーナスを提示する
  • 競争環境を作る
  • 短期的な成果を評価する

管理職は、この3つのアプローチを実践しました。
結果、3名全員のモチベーションが劇的に向上しました。

「先生、『一つの方法』ではなく、『それぞれに合った方法』が必要だったんですね」

6. 禄存星・司禄星が「疲弊する」サイン

禄存星・司禄星を持つ人は、疲弊していても、それを表に出しません。
だから、管理職は、サインを見逃しがちです。

疲弊のサイン

禄存星の場合

  • 笑顔が減る
  • 人との関わりを避け始める
  • 「大丈夫です」と言いながら、目が笑っていない

司禄星の場合

  • ミスが増える
  • 集中力が落ちる
  • 休みを取らなくなる(逆に無理をしている)

対処法

禄存星の場合

  • 個別に声をかけ、「無理してない?」と聞く
  • 「君がいてくれるだけで、ありがたい」と伝える
  • 負担を減らす

司禄星の場合

  • 強制的に休ませる
  • 「休むことも仕事のうち」と伝える
  • 負担が大きすぎないか、業務を見直す

7. 武士道が教える「人を活かす」智慧

武士道には、「適材適所」という教えがあります。
武士の世界では、一人ひとりの役割が明確でした。

槍の名手は、槍部隊へ。
弓の名手は、弓部隊へ。
戦略に優れた者は、参謀へ。

それぞれの強みを活かすことが、組織の力を最大化するのです。

禄存星・司禄星を持つ人は、派手ではありませんが、組織の土台を支える重要な存在です。

彼らを正しく評価し、正しくマネジメントすることが、組織の成功につながるのです。

おわりに―「縁の下の力持ち」を大切にする組織を作ろう

禄存星・司禄星を持つ人は、組織の「縁の下の力持ち」です。
派手ではないが、確実に組織を支えている。
しかし、彼らの貢献は、見過ごされがちです。

彼らを正しく評価し、感謝することが、組織の安定と成長につながります。
モチベーション施策は、「一律」ではなく、「個別」であるべきです。
一人ひとりの星に合わせた、マネジメントを実践しましょう。

心よりお待ちしています。


もののふ算命塾 塾長
松田 貴盛



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