はじめに―経営者の最大の悩み「今、動くべきか、待つべきか」
こんにちは。もののふ算命塾の松田貴盛です。
経営者として、あなたは毎日、決断を迫られています。
「この投資案件、今やるべきか?」
「この人材、今採用すべきか?」
「この新規事業、今始めるべきか?」
そして、多くの経営者が、同じ悩みを抱えています。
「今、攻めるべきか、守るべきか」
この判断を誤れば、会社は大きな損失を被ります。
しかし、この判断が正しければ、会社は大きく飛躍します。
私はこれまで、多くの経営者の決断に立ち会ってきました。
そして、確信を持って言えることがあります。
成功する経営者は、「攻め」と「守り」のタイミングを見極めている。
今日は、算命学が示す「守りと攻めの判断基準」について、お話しします。
1. 経営における「守り」と「攻め」とは
まず、「守り」と「攻め」を明確に定義しましょう。
「攻め」の経営とは
- 新規事業の立ち上げ
- 大型投資
- 組織拡大
- M&A
- 新市場への参入
つまり、リスクを取って、成長を目指す経営です。
「守り」の経営とは
- 既存事業の効率化
- コスト削減
- 組織の基盤固め
- 人材育成
- 財務体質の強化
つまり、リスクを抑えて、安定を目指す経営です。
2. ある経営者の失敗―「攻めるべきでない時」に攻めた代償
忘れられないエピソードがあります。
ある経営者が、5年前、私のもとを訪れました。
彼は、45歳。年商15億円の卸売業を経営していました。
「松田先生、私は今、新規事業を考えています。ECサイトを立ち上げて、年商30億円を目指します」
私は、彼の命式を拝見しました。
そして、気づきました。
彼は今、「天中殺」の真っ只中でした。
さらに、今後3年間の大運も、「守りの時期」でした。
「今は、新規事業を始める時期ではありません。既存事業を固め、次の『攻めの時期』を待つべきです」
しかし、彼は聞き入れませんでした。
「市場は今が好機です。競合も少ない。今やらなければ、チャンスを逃します」
彼は、5000万円を投資して、ECサイトを立ち上げました。
結果、どうなったか。
最初の2年間で、3000万円の赤字。
既存事業にも悪影響が出て、年商が12億円に減少。
優秀な社員が3名退職。
彼は、後に私に言いました。
「先生、あなたの言う通りでした。あの時、待つべきでした」
3. 「攻め」と「守り」を判断する五つの基準
では、具体的に、どう判断すればいいのか。
算命学では、五つの基準があります。
基準1:大運(10年運)を確認する
今の10年運が、「攻めの時期」か「守りの時期」かを確認してください。
- 木・火のエネルギー期:攻めに向いている
- 金・水のエネルギー期:守りに向いている
- 土のエネルギー期:安定を保つべき時期
基準2:天中殺を確認する
天中殺の期間中は、原則として「守り」です。
新規事業、大型投資、M&Aなどは避けるべきです。
基準3:年運(1年運)を確認する
10年運が「攻め」でも、その年の運気が「守り」なら、慎重になるべきです。
基準4:外部環境を確認する
運気が良くても、外部環境(市場、経済状況)が悪ければ、守りに入るべきです。
逆に、運気が守りでも、外部環境が絶好調なら、小さく攻めることは可能です。
基準5:内なる声を確認する
最後に、あなた自身の直感を信じてください。
「今だ」という確信があるか。
それとも、「まだ早い」と感じるか。
この内なる声が、最も正確なサインです。
4. 「守り」の時期に何をすべきか―ある経営者の成功例
「守りの時期」と聞くと、多くの経営者は「何もするな」という意味だと思います。
しかし、それは違います。
「守りの時期」は、次の「攻め」のための準備期間なのです。
ある経営者の事例
ある経営者が、40歳の時、私のもとを訪れました。
彼の今後5年間は、「守りの時期」でした。
「では、この5年間、私は何をすればいいですか?」
私は、こう答えました。
「次の『攻めの時期』に備えて、以下のことをしてください」
- 既存事業の収益性を最大化する
- 優秀な人材を育成する
- 財務体質を強化する(自己資本比率を上げる)
- 次の事業の準備をする(市場調査、技術習得)
- 経営者自身が学ぶ(経営学、業界知識)
彼は、この5年間、愚直にこれを実行しました。
そして、5年後、「攻めの時期」が来た時、新規事業を立ち上げました。
すると、驚くほどスムーズに成功したのです。
準備が完璧だったからです。
人材が育っていたからです。
資金に余裕があったからです。
「先生、『守りの時期』は、『何もしない時期』ではなく、『準備する時期』だったんですね」
5. 「攻め」の時期にすべきこと―最大限に攻める方法
逆に、「攻めの時期」が来たら、最大限に攻めるべきです。
攻めの時期の五つの行動
1. 新規事業を立ち上げる
守りの時期に準備していた新規事業を、一気に立ち上げる。
2. 大型投資をする
設備投資、システム投資、M&Aなど、大きな決断をする。
3. 人材を積極採用する
優秀な人材を、積極的に採用する。
4. 市場シェアを取りに行く
積極的なマーケティング、営業攻勢をかける。
5. 経営者自身が前面に出る
メディア露出、講演、SNSなど、経営者自身が前面に出て、ブランド力を高める。
6. 判断に迷った時の「三つの問い」
それでも判断に迷う時があります。
そんな時は、この三つの問いを自分に投げかけてください。
問い1:「この決断は、今すぐ必要か?」
もし、3ヶ月後でも間に合うなら、待つべきです。
問い2:「この決断に、確信があるか?」
迷いがあるなら、それは「まだ早い」というサインです。
問い3:「この決断に失敗しても、会社は生き残れるか?」
もし、答えがNoなら、それはリスクが高すぎます。守りに入るべきです。
7. 武士道が教える「機を見る」智慧
武士道には、「機を見て敏なり」という言葉があります。
剣の達人は、相手の隙を見極めます。
早すぎても遅すぎても、勝てません。
最良の一瞬を見極め、そこに全力を注ぐ。
経営も同じです。
「攻めの時期」を見極め、そこに全力を注ぐ。
「守りの時期」は、じっと耐え、準備する。
このメリハリこそが、長期的な成功を生むのです。
おわりに―決断を誤らない経営者になる
経営とは、決断の連続です。
その決断の一つひとつが、会社の未来を決めます。
「攻め」と「守り」のタイミングを見極めることが、経営者の最も重要な仕事です。
算命学は、そのタイミングを教えてくれます。
決断を誤らない経営者になりましょう。
心よりお待ちしています。
もののふ算命塾 塾長
松田 貴盛
